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毎日の散歩が原因で腰痛を繰り返してしまっていた理由
痛みとその原因は思わぬところで結びついていることがあります。
「どこに行っても治らなかった」という症状の場合、原因を取り違えているか、施術が適切でないかのどちらかです。
治療経験をもとに、隠れている痛みの原因と症状の関係をご紹介していきます。
自らの格闘技経験や怪我を通して身体の構造の研究を行いながら、数多くの治療の勉強会に参加。常に新しい可能性を見つけ進化をつづける独自の治療法を実践している。
繰り返す腰痛の原因は座りすぎと思っていたが・・・
もともと重度の腰痛があり、来院された患者さんです。
腰痛のため、仰向けで寝ることもできなかったのですが10回ほど通院いただき、一度は完治しました。
とても健康意識の高い方で、ストレッチも散歩もしているということで、聞いている限り生活に問題はなさそうでした。
デスクワークの時間が長いということで、それで腰が固まってしまって定期的に悪化していると判断していました。
しかし、この患者さんは座りすぎではなく別のところに原因がありました。
患者さんの情報
30代後半・デスクワーカー・格闘技経験あり。筋肉が固い。
症状
重度の腰痛があったが数回の通院で無事に完治。完治後は趣味の運動や散歩を楽しんでいたが、しばらくすると腰痛が再発。通院すると良くなるものの、その後も定期的に再発していた。
散歩は健康に良い。しかし、歩き方と距離が問題だった。
散歩は手軽かつ負荷の低い運動なので、みなさんにおすすめしています。
30分ほど歩けば血流が良くなり、筋肉も適度に緩むのです。
腰痛を繰り返す原因がわかったのは、その患者さんが、O脚矯正のメニューで受診された時です。
O脚矯正メニューは、4本柱で行います。
- 脚の矯正
- 原因となる筋肉を緩めること
- 正しい歩き方のレクチャー
- 矯正する筋肉の強化
歩き方のチェックをしたところ、極度に前側重心になっていたのです。
前側重心の歩き方をしていると、前側の太ももが張って腰痛の原因となる筋肉にコリが発生し腰痛が発生しやすくなります
さらに、散歩が趣味ということだったのですが良く聞くと1日に10kmほど歩くということで、距離も長すぎたということが判明しました。
正しい歩き方と間違った歩き方
歩き方を教えてもらう機会はほとんどの人にとってはありません。
どのように歩き方が形成されていくかは分かりませんが、欧米の人はきれいな歩き方の人が多いです。
逆に日本人は間違った歩き方の人が多く、それが腰痛やO脚の原因になっています。
欧米の人でO脚が極めて少ないのは、生活習慣もありますが歩き方が非常に影響していると考えられます
正しい歩き方は、太ももの裏側の筋肉を使い、脚がきれいに伸びます。
- 膝をほとんど曲げない
- 脚を伸ばしたまま、踵から着地
- 脚がきれいに後ろに伸びる
この歩き方だと、腰痛の関節的な原因となる太もも前側の緊張もありませんし、
脚を後ろに伸ばす際に、腰痛の直接的な原因となる腸腰筋も伸ばすことができます。
間違った歩き方、それは「太ももに負荷がかかる歩き方」です。
かなり大袈裟にやっていますが・・・
- 膝を曲げたまま
- 足の裏側全体で着地
- すり足のような歩き方になる
間違った歩き方は太ももを酷使してしまい、腰痛の原因となる腸腰筋のコリを生みます。歩いた後に、太ももに張りを感じたり、だるい場合は間違った歩き方をしているということになります。
この患者さんは、長距離の散歩によってストレッチでは緩められないぐらい太ももの筋肉が張ってしまっていたのです。
正しい歩き方に直してからは、歩いても疲れが残らなくなり腰痛もなくなったと嬉しい言葉をいただきました。
まとめ
散歩のあとにストレッチをしても太ももの前側の筋肉が張ったり、だるい場合には、ぜひ歩き方をみなおしてみてください。腰痛予防になりますし、より快適に歩けるようになります。
- 太もも前側の筋肉が張ると、腰痛の間接的な原因となる
- 前側重心の歩き方は、太ももの前側が張る
- 正しい歩き方は太もも前側が張らず、疲れが残りにくく腰痛にもなりにくい
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