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骨盤矯正

骨盤の歪みとは?

骨盤は上半身と下半身をつなぐ身体の要となる部位で、正しい位置が存在します。 男女で骨盤の形状は異なります。男性の骨盤は縦長の構造となっているのが特徴です。その一方、女性の骨盤は産道を広く保つため、横に広い構造となっています。また、女性は赤ちゃんを育てられるように骨盤に柔軟性があるともいわれています。柔軟性があるゆえに、女性の骨盤は歪みやすいと考えられます。

骨盤の歪みは前後左右の4種類

「骨盤が後ろに傾いている」「左に傾いている」など整骨院で言われた事がある方も多いかと思いますが、骨盤の歪みには左右への傾きと前後への傾きがあり、全部で4パターンあります。
整体や整骨院で治療の対象になる事が多い症状が骨盤の前後への傾きです。前後の傾きについて詳しく説明します。

骨盤の前方への歪み

骨盤が前に傾いている時の特徴は以下の4つです。

  • 1.反り腰になる。
    もともと背骨は緩やかなS字を描いていますが、反り腰によって極端なS字になります。
  • 2.お尻が突き出る
    腰が反る事によってお尻が不自然に突き出た状態になってしまいます。
  • 3.お腹が突き出てしまう
    いわゆるぽっこりお腹の状態になってしまい、お腹の出っ張りが強調されてしまいます。
  • 4.内股、及びO脚になり易い

身体全体が前側の重心になる事によって、太ももの筋肉である大腿四頭筋(だいたいしとうきん)に過負荷がかかります。
大腿四頭筋に過負荷がかかると、太もも全体が内側に引っ張られてしまいます。この事によって内股になってしまいます。結果的にO脚になる事も多くあります。

骨盤の後ろへの歪み(後傾)

後ろへの傾きと前への傾きを比べた場合、見た目の上では真逆になります。
後ろへの傾きの特徴は主に4つです。

  • 1.お尻が不自然に引っ込む
    前に傾いていた時は、突き出ていたお尻が不自然に引っ込んでしまいます。
  • 2.太もも裏の筋肉(ハムストリング)が緊張しやすくなる
    骨盤が後ろに傾いているので、太もも裏が緊張して硬くなってしまいます。
  • 3.膝が曲がってしまう
    太ももの裏の筋肉(ハムストリングス)が緊張することによって、膝が曲がり易くなってしまいます。
  • 4.ガニ股になる
    太もも裏(ハムストリングス)の緊張によって膝が曲がり易くなります。また、太ももの内側の筋肉=内転筋が弱くなると脚は外側へ開いてしまいます。これにより、最終的にはガニ股になってしまいます。

前傾、後傾ともに見た目上の問題もありますが、何よりも骨盤の傾きによって問題が出てくるのは、血流が悪くなる事です。このことによって、内臓機能の衰えや、腰はもちろん、首や肩の痛みなど全身の不調につながります。

骨盤の歪みを生む2つの原因

骨盤の歪みに影響を与える要素は大きく分けて2つです。1つがカバンの持ち方や脚の組み方などの生活習慣。もう1つが、筋肉の緊張です。

生活習慣が骨盤の歪みを助長する

左側の筋肉だけに過負荷を与える、前側の筋肉だけに過負荷を与えるなど・・・左右均等、前後均等ではない筋肉への負荷は歪みを発生させます。癖なので気づかないうちに歪みを発生させ続けてしまいます。

  • 1.バッグやカバンをいつも同じ肩でかけている
  • 2.いつも同じ脚を上にして足を組んでいる
  • 3.座るときや立っている時に片方に重心をかけている
  • 4.体幹トレーニングだけして、背中を鍛えない
  • 5.筋トレの後、ストレッチを十分に行わない

1~3は癖ですが、4~5は体幹トレーニングなど、メディアに多く取り上げられているトレーニングも正しく行わないと身体のバランスが壊れてしまいますので要注意です。

骨盤の歪みを発生させる筋肉の緊張

骨盤に関連する筋肉は、腰方形筋、腹横筋、脊柱起立筋、腸骨筋、縫工筋、大腿四頭筋、大腿二頭筋、殿筋群、内転筋群、腹直筋、内腹斜筋、外腹斜筋など非常に多くあります。腹直筋以外は左右にあるので一方が収縮すれば骨盤は傾きます。
これらの筋肉の中でも、腸骨筋と大腰筋、小腰筋など腰周辺の筋肉を総じて腸腰筋(ちょうようきん)と言います。腰の一番奥の筋肉です。この筋肉が骨盤の歪みに大きな影響を与えます。
腸腰筋の縮みこみと骨盤の前傾のメカニズムを解説します。

  • 1.デスクワークなどの「座り過ぎ」の生活習慣が、腰の一番奥の筋肉=腸腰筋(ちょうようきん)の縮みこみを生みます
  • 2.腸腰筋が縮む事によって、前方への力を発生させます。
  • 3.人の身体はバランスを保つようにできています。前かがみの力に逆らって後ろに引き戻そうとします。この時に、脊柱起立筋が全力で後ろに引き戻そうとするので腰が疲労し、腰痛を発生させます。
  • 4.前方への力によって、太ももの筋肉=大腿四頭筋(だいたいしとうきん)に過負荷がかかり、骨盤が前傾します。いわゆる骨盤の歪みです。
  • 5.同じく前方の力により、背中が丸まり、首が前方に突き出してきます。症状としてはそれぞれ、猫背・ストレートネックです。
  • 6.首が前方に突き出しや、背中が丸まる事により肩により大きな負荷がかかり肩こりを発生させます。

上記の状態の総称を「反り腰」といいます。
全ては生活習慣によって縮まってしまった腸腰筋が一番はじめのきっかけとなります。
反り腰は神経を圧迫し、全身の血流が滞るため、全身に悪影響を及ぼします。

妊娠や出産と骨盤の歪みは無関係!?睡眠時の姿勢が骨盤の歪みを生む

「産後の骨盤の歪みには○○体操!」などという宣伝文句を見かけた事はないでしょうか?あたかも、出産すると骨盤が歪むような印象を与えますが、妊娠や出産と骨盤の歪みには直接的な影響はありません。
女性の骨盤は男性に比べて柔軟性があるのは事実ですが、出産で問題が出るほどズレたりすることはありませんし、ズレてしまったら大事故です。
妊婦さんやママさんに骨盤のズレが多いのは、ママさんや妊婦さんならではの生活習慣が影響しています。
妊娠でお腹が大きくなると、横向きで眠ります。同じく、出産後に添い寝する際にも横向きで眠る事が多くなります。横向きで寝ていると、座っていると同じように腸腰筋を縮こまらせてしまいます。その結果として骨盤の前傾を発生させているのです。
妊娠や出産が直接影響しているわけではなく、結果的に腸腰筋が縮まり易くなり骨盤の歪みを発生させているのです。

他院で治らなかった患者さんの特徴

  • 腸腰筋を弛める施術を受けなかった
  • 骨盤の歪み自体が問題であると説明されていた
  • 妊娠や出産を理由に骨盤の歪みを説明されていた

小石川整骨院の治療法

小石川整骨院では、痛みが出ている部分だけを施術する事はありません。なぜなら、痛みが出ている部位は原因ではなく、結果であることがほとんどだからです。
根本原因を解決しないと痛みは消え去りません。
小石川整骨院では、根本原因となる部位への施術と生活習慣のアドバイスを通して、根本治療を行います。

骨盤の歪みの根本原因となる部位の特定と施術

骨盤の歪み自体で来院される事はありません。だいたいが、痛みを抱えている部位に対して “骨盤の歪みが原因” と他院で診断されて納得できずに来院される方がほとんどです。しかし、骨盤の歪みはすでにお話している通り”結果”です。
骨盤の歪みの根本原因である腸腰筋にアプローチしない限り、骨盤の歪みは解決しません。患者さんごとに症状を分析して、腸腰筋はもちろんその他の部位にも小石川整骨院が独自で開発した圧力を感じさせない施術で筋肉を弛めます。
骨盤が正常な位置に戻ってくると、肩や腰、背中、太ももなど関連する部位が軽くなっていくことを実感していただけます。

骨盤の歪みを生まない、生活習慣のアドバイス

骨盤の歪みには、それを助長する生活習慣が必ずあります。
出張や移動が多い方、デスクワークで一日中座りっぱなしの方、妊娠中や出産後のママさんなど、それぞれの生活習慣でよくある問題点をお伝えして改善する方法をご提示します。

骨盤矯正に効くストレッチ

骨盤の歪みを訴えて来院される患者さんからは様々なストレッチや矯正法を試したと伺います。その矯正方法で結果が出ていたら来院されるわけがなく、効果が出ていないので来院されているのです。
骨盤矯正に効くストレッチとはすなわち、腸腰筋をしっかりと弛める事ができるストレッチです。小石川整骨院の施術とストレッチを組み合わせ頂く事により、回復のスピードが早まります。

骨盤矯正でよくあるご質問

Q足を組むと骨盤は歪みますか?
Aはい、歪みます。脚を組まないのが理想です。
どうしても組むのであれば、左右均等に組んでください。
Q出産した直後です。骨盤の歪みが取れると痩せますか?
A骨盤の歪みが取れれば痩せるわけではありません。腰の筋肉の緊張が取れて血流がよくなると結果的に代謝がよくなり痩せ易くなります。しかし、何よりも出産前の食事量と運動量に戻す事が何よりです。
この記事を書いたのは
嶋 秀和

自らの格闘技経験や怪我を通して身体の構造の研究を行いながら、数多くの治療の勉強会に参加。常に新しい可能性を見つけ進化をつづける独自の治療法を実践している。