はじめに
「背中全体がずーんと重く、だるい」
「背骨を押すと痛い」
「背中の一部分が痛い」
ひとくちに「背中が痛い」と言っても、背中の痛みの種類はさまざまです。
背中の痛みの原因はストレス系、内臓系、炎症系、筋肉系と大きく分けて4つあります。
その中でも、筋肉が原因の背中の痛みは近年増加傾向にあります。
このページではそれぞれの原因を解説した後、整骨院で治療を行うことができる筋肉が原因となる背中の痛みの治療方法について詳しく解説します。
背中の痛みを引き起こす4つの原因と症状
背中の痛みは原因によって症状が変わります。ストレスが原因であれば心療内科へ、筋肉が原因であれば整骨院といった具合に原因によって診てもらう病院が変わるので注意が必要です。
原因1.ストレスによる背中の痛み
「ストレスで胃が痛い・・・」ということは良く聞きますが、ストレスによる自律神経系の乱れによって背中にも痛みが出る場合があります。
この場合、姿勢に関係なく背中に痛みが発生します。また、前屈みになると痛みが強くなる、前屈みになると痛みが無くなるなど、痛みの発生の仕方は様々です。
原因2.内臓器官の異常による背中の痛み
腎臓・膵臓など内臓器官の異常で背中に痛みが発生することがあります。内臓系の異常で背中に痛みが発生する場合、最も多い病気が癌です。
ストレスによる背中の痛みと同様に、姿勢に関係なく痛みが出るのが特徴です。
※当院での診察で背中の痛みの原因が筋肉の異常によるものではないと判断された場合には、提携している病院をご紹介しています。
原因3.脊椎の炎症による背中の痛み
脊椎の一番後ろの中央には棘突起(きょくとっき)という、恐竜の背中にあるようなギザギザの突起があります。この棘突起を上下につなぐ棘上靱帯(きょくじょうじんたい)が姿勢不良やスポーツで負荷がかかり炎症を生じた状態です。
背骨の真ん中あたりを押すと痛む場合には、この症状が疑われます。
原因4.筋肉の緊張・固まりによって背中が痛む場合
背中の痛みでもっとも多いのが、筋肉の緊張・固まりが原因となるケースです。
特にデスクワークの方に多くみられ、背中だけでなく腰にも不調があるのが特徴です。長時間のデスクワーク、特にパソコン仕事が痛みを発生させやすいといえます。<
パソコンの操作をする際に、前屈みになり背中が丸くなってしまいがちです。
この姿勢を続けると背中の筋肉である脊柱起立筋、僧帽筋、菱形筋が収縮し続け、それらの筋肉の付着部である背骨付近に痛みが出ます。
また、重度になってくると痛みだけでなく、「吐き気」や「息苦しさ」を感じ始めます。
筋肉が原因の場合、姿勢によって痛みが増減したり、押すと痛かったりします。筋肉が原因である場合、整骨院で治療をする必要があります。
筋肉の硬直による背中の痛みに悩む人が増加している理由
パソコン仕事が当たり前になったことに加えて、テレワークの浸透が背中の痛みの増加に拍車をかけているといえます。
座り過ぎ
テレワークだとオフィスでの仕事と比べて極端に立ち上がることが少なくなります。例えば、ビデオ会議が一般化したことにより、立ち上がらずとも会議にいけるようになりました。
このため座り続けてしまうことが多くなり、その結果、筋肉が固まり背中・腰・首と広範囲に痛みが発生します。 ある研究では「座り過ぎ」は喫煙と同じぐらい健康に悪いといわれています。
定期的に立ち上がったり、ストレッチをしたりするのが理想的です。
悪い姿勢での仕事
オフィスだけでなく、自宅、カフェなど様々な場所で仕事をすることが可能になることは便利です。
しかしその一方、机、椅子の高さ、パソコンの配置といった仕事環境が整わないまま仕事をしていると、姿勢が悪くなり、それが腰や背中の痛みにつながります。
「テレワークを始めてから、腰や背中が痛くなりはじめた」
このようにおっしゃる患者さんも多くいます。
背中が痛い時のNG行為
背中に痛みが出ているということは、筋肉はかなり固まっているといえます。背中が痛い時に絶対に避けてもらいたい行為をご紹介します。
仕事環境を見直さず、パソコン仕事を休みなく続ける
普段の姿勢が背中の痛みの原因であれば、デスクワークの環境(PCモニターや椅子の高さ)を見直さないで休みなく仕事を続けると、間違いなく悪化します。
パソコン、机、椅子の配置にはコツがあり、きちんと配置すると背中や腰、首に負担を軽減することができます。長時間働く前提で仕事環境を整えましょう。
痛み止めを飲んでごまかす
「背中が痛いけど仕事をしないといけない・・・」
真面目な人ほど、痛み止めを飲んで仕事を続けてしまいがちです。薬には副作用もありますし、何よりも一時的に痛みを弱めているだけなので、背中の痛みの根本的な解決にはなっていません。
症状はひどくなる一方なので痛み止めの服用はやめて、整骨院での根本治療を行いましょう。
背中に強いマッサージを受ける
これは背中の痛みが解消せず、むしろ悪化してしまう行為なのでやめましょう。 マッサージでなくても、強い刺激を背中に与えるのは同様にNGです。
強い刺激を与えると一時的に血流が良くなるので、気持ち良いのですが、強く押すことによって筋繊維を破壊しているので、筋肉はより固くなりダルさも増します。
強い刺激はリラクゼーションであって、治療ではありません。避けましょう。
背中の治療を受けた後、すぐに痛みが戻ってきていませんか?
「施術を受けた時には楽になったけど、翌日にはまた痛くなってしまった」
他院で治らずに当院に訪れた方のほとんどが、おっしゃることです。痛みが戻ってきてしまう原因は2つ考えられます。
原因1.そもそも筋肉が緩められていない
電気治療や背中への強いマッサージがこれにあたります。
筋肉を緩めないと痛みは治りませんが、電気治療や強いマッサージでは筋肉を緩めることはできません。「痛み止め薬」のように一時的に痛みを緩和しているだけです。
原因2.背中だけ治療している
仮に筋肉を緩める技術があったとしても、背中ばかり治療していては治りません。 痛みが出ているのは背中ですが、根本原因となる筋肉も同時に緩める必要があります。
背中の筋肉を緩めるだけでは、根本治療になりません
背中の筋肉だけをしっかりとした施術で緩めても、残念ながらしばらくすると痛みは戻ってきてしまいます。
それは、背中の筋肉が痛みの根本原因ではないからです。
背中の筋肉だけを治療することを例えると、、
”雨漏りしている家で、落ちてくる雨を家の外に必死に掻き出している状態”です。
つまり、根本的な解決にはならず、その場しのぎといえます。 この場合、屋根を直さないと根本解決とはいえません。
背中の筋肉を緩めながら、根本原因にアプローチしてはじめて背中の痛みを治すことができます。
背中と同時に腰の筋肉を緩めることにより、背中の痛みが解消します
背中が痛い場合、腰にも不調を感じていませんか?
腰の一番奥の筋肉である腸腰筋(ちょうようきん)が背中の痛みの根本原因です。 先ほどの”雨漏り”の例でいうと、屋根に相当するのが腰の筋肉である腸腰筋です。
この筋肉は分厚く、身体の血流を支配しています。
そのため、この部位を緩めることによって、背中はもちろん、首や肩まで回復させることができるのです。
根本原因である腸腰筋は身体の深層にあるため、通常の刺激では届きません。 深層の筋肉を緩めるために小石川整骨院では独自の治療方法を行います。
小石川整骨院の治療法
小石川整骨院では、まず背中の筋肉を緩めて症状の緩和を行います。その後、根本原因である腰の筋肉を緩めて痛みが再発しにくい状態を作り上げます。
また、治療と同時に生活習慣のアドバイスをすることにより根本治療を行います。
特徴①根本原因を見極める技術
多くの場合、背中の痛みの根本原因は、パソコン仕事やスマホの使い過ぎなどによる生活習慣と腰の一番奥の筋肉の固まりであることがほとんです。しかし、患者さんによっては思いもよらないことが原因になっていることがあります。 ヒアリングと検診を通じて、患者さんひとりひとりの根本原因を解明していきます。
特徴②優しい刺激で筋肉をふわふわにする施術
強いマッサージでは深層の筋肉を柔らかくできません。
強いマッサージを例えると、分厚いコンクリートの奥に刺激を与えるために、ハンマーを使って全力で叩いているようなものです。深層に届くころには、表面がボロボロになってしまいます。
小石川整骨院では、深層の筋肉を柔らかくするために独自の治療を行います。
それは整体術、カイロプラクティックや生理学、テーピング理論、T氏圧などの研究を重ねて開発したものです。さすっているだけのような非常に優しい刺激の整体です。
「なぜ、優しい刺激で筋肉が柔らかくなるんですか?」
このような質問をよくいただきます。
人間の体にはいたる所に色々な現象を引き起こすスイッチがあります。そのスイッチを利用すると、通常の整体やマッサージでは届かない深層にある筋肉を緩めることができるのです。
これは「反射」といわれているものです。
膝のお皿の下を軽く叩くと勝手に膝が伸びますが、これが「反射」です。 お皿の下を叩くのが「スイッチ」、それに対する反応で意思とは関係なく膝が伸びます。
反応を引き起こすのに強い力は必要ありません。
身体の様々な場所にあるスイッチを利用することによって、痛みが全くない優しい施術で深層の筋肉を柔らかくすることができるのです。 この治療を継続して行う事により、カチコチだった筋肉をふわふわにすることができます。
特徴③背中の痛みを和らげる生活習慣のアドバイス
背中の痛みに効くストレッチはもちろん、理想的なパソコンの配置など患者さんひとりひとりにカスタマイズした生活習慣のアドバイスをします。
施術と併せて生活習慣を改善していただくことで早く治りますし、何よりも再発しにくい身体が出来上がります。
背中の痛みでよくあるご質問と答え
- Q背中の痛みと同時に吐き気がします。何かの病気でしょうか?
- A背中・首・肩でのコリが強いと首の奥の嘔吐に関する神経への刺激、ストレスによる内臓の不調をきたします。それらによって「吐き気」を感じるようになります。原因となる筋肉を緩めれば解消するので大丈夫です。
- Q背中の痛みとともに「息苦しさ」があります。どうすれば治りますか?
- A肺を取り囲む筋肉が筋肉のコリで締め付けられ、肺に空気を取り込むことを邪魔されて「息苦しさ」となります。そのため、筋肉を緩めれば治ります。これを訴える患者さんはとても多くて、施術後は「息がとても楽になりました!」と喜ばれます。
自らの格闘技経験や怪我を通して身体の構造の研究を行いながら、数多くの治療の勉強会に参加。常に新しい可能性を見つけ進化をつづける独自の治療法を実践している。