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そのロコモ対策、逆効果かも?筋トレの意外な罠
平均寿命が伸びる一方で、生活に支障がなく元気に生きられることを願い、ロコモ対策に注目が集まっています。
50代の半ばから筋力・柔軟性、運動機能は一気に低下していきます。筋力低下の解決策として登場するのが、ロコモ対策としての筋トレです。健康の万能薬のように語られる筋トレですが、世間では良いところだけ取り上げられて、負の側面についてはあまりにも語られていないように感じています。
この記事では、ロコモ対策の逆効果になりかねない筋トレの危険性について解説し、正しいロコモ対策について慢性痛専門の整体師の立場からご紹介します。
加齢によって失われる筋肉の柔軟性
身体の柔らかさには個人差が大きく、加齢による柔軟性の変化には気づきにくいかもしれませんが、確実に柔軟性は失われていきます。
事実、身体の硬い赤ちゃんはいません。
しかし、幼稚園にあがるころになると個人による柔軟性の違いがでてきますし、大人になると柔軟性の個人差は明確になります。徐々に柔軟性が失われていくので、なかなか自覚できないのです。
ロコモ対策の筋トレによって柔軟性はさらに失われる
ロコモ対策には、スクワットやふくらはぎの筋力アップが推奨されます。筋力がつくのはとても良い事です。
しかし、筋トレにも負の側面があります、それが柔軟性が失われることです。
もともと身体の柔らかい人は、筋トレをしてストレッチをしているぐらいで何も問題が起きませんが、身体が硬い方がいきなり筋トレに取り組むと腰痛などの慢性痛が発生しやすくなります。
さらに、ロコモ対策で筋トレを始めるとなると加齢による柔軟性の低下に加えて、筋トレによって筋肉を硬くしてしまうので、どうしても慢性痛や怪我のリスクは高まってしまいます。
ロコモ対策によって、逆にロコモを促進することにも
ロコモ対策のために始めた筋トレが原因で、ロコモになってしまうことがあります。
具体的な事例を見てみましょう。
56歳の会社員のFさん。まだまだ仕事盛りで、平日は仕事で大忙し。健康への意識も高く食生活やウォーキングなど適度な運動を取り入れていました。60代が見えてきて、ロコモ対策のためにウォーキングにプラスしてパーソナルトレーニングで筋トレを開始して数カ月、ひどい腰痛を発症してしまいました。座っているのも大変な状態でしたが、なんとか仕事は継続、しかし習慣化していた筋トレはもちろん、ウォーキングも停止。その後も数カ月、運動や筋トレができない状態が続いてしまい体重も増加し、以前よりも健康状態が悪化してしまった・・・
健康意識の高さゆえに行った筋トレによって逆に健康を害してしまう。残念ながら、身体が硬い方に非常によくある話です。
どうすれば、腰痛を防げたのか?
腰痛だけでなく、肩こりなど筋肉の硬さが原因となる慢性痛の自覚がある方は、まずその治療をしてから筋トレに取り組むのをおすすめしています。
筋トレを開始する前には、腰が少し痛い程度だったとしても筋トレを続けていくと、その痛みがひどくなり結果的に身動きを取るのも大変なぐらいの腰痛に発展してしまいます。
慢性痛があるということは、筋肉が硬いということです。硬くなっている筋肉で筋トレを行えば、さらに筋肉は硬くなって慢性痛は強まっていきます。
直感に反する事実・筋肉は揉むと硬くなる
「筋肉を揉むと柔らかくなる」これは、間違いです。
「筋肉を揉んでほぐれた」とよく聞きますが、一時的に血行が良くなって楽になるだけで筋肉自体が柔らかくなっているわけではありません。筋肉は逆に硬くなっているのです。
この事実は直感に反するので残念ながらなかなか理解してもらえません。ステーキ肉を叩いて柔らかくするのとは違うのです。
整体に行って、強く揉まれると心地良いかもしれませんが、残念ながら症状の改善する助けにはなりません。
(もし、そういう施術を受けて改善したのであれば、もともと軽い症状であり自然治癒力によって改善したと考えるのが正しいと考えます)
痛みを感じると伝えた場所を重点的に揉むような整体にはご注意ください。
筋肉を柔らかくする整体の共通点
筋肉を揉むのはNGですし、よく見る電気による施術も効果がほとんど見込めません。
筋肉を柔らかくするための絶対的に正しい方法はありませんが、共通点はあると考えています。
それが、「強く揉まない、電気を流さない」です。
筋肉を柔らかくするために、当院(小石川整骨院)では独自で開発した施術を行っています。
強く揉む整体と違い、痛みはまったくありません。揉むというよりも、軽く押さえるような施術で筋肉を柔らかくし、慢性痛の改善を行います。
整体イコール強い指圧というイメージをお持ちの患者さんに「強い指圧」を求められることがありますが、お断りしています。なぜなら、それは筋肉を硬くする行為だからです。
ロコモ対策と伴走する整体・小石川整骨院
どうしても通常の歯磨きでは歯石が取れないように、筋肉の硬さはストレッチだけではなかなか取れません。
ロコモ対策で、筋トレを行うのは大賛成です。しかし、筋トレを行うということは筋肉を硬くする行為であることも事実で、しかも筋肉が硬くなっても痛みが出るまでは自覚できないのがやっかいなところです。そのため、小石川整骨院では慢性痛の症状が改善した後も歯医者のように、定期的な通院をおすすめしています。これによって、筋肉の硬さをリセットして、快適な状態を保ち思う存分筋トレができるようにサポートします。
ロコモが気になりはじめた方や、筋トレをこれから始めようという方はぜひお気軽にご来院ください。
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