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睡眠の質を高めるために絶対に必要な、正しい睡眠時の姿勢とは?

睡眠の質を左右する睡眠時の姿勢

“睡眠負債”という言葉が2017年の流行語になりました。睡眠不足が借金のように積み重なり、生活の質・仕事のパフォーマンスの低下、うつ病やガンの発症にもつながるといわれています。

睡眠負債という言葉の広まりと共に睡眠の効果についても注目されるようになりました。

疲労回復はもちろん、肌質改善からダイエットまで睡眠には効能がたくさんあり、その効能は科学的に証明されています。

睡眠の質をあげるためによく推奨されるのが、入眠前のスマホ使用をやめてブルーライトをカットすること、湯船につかること、深夜のアルコールを控えることなど、生活習慣の改善についてです。

もう1つ、睡眠の質をあげるために大事な要素があります。
それが、正しい姿勢で眠ることです。

そして、正しい姿勢で眠るために必要なのが、腰痛の解消です。
腰痛を抱えているとどうしても正しい姿勢で眠ることができません。

腰痛が解消されて正しい姿勢で眠れるようになると、睡眠の質も格段に上がります。
ぐっすり眠れるだけでなく、血流が改善されて、首や肩のコリが自然と回復していきます。

この記事では、重度の腰痛治療を行っている立場から睡眠の質改善につながるポイントをご紹介します。

その枕、横向きに寝て使っていませんか?

睡眠の効能が注目されるようになってから、寝具に投資する方も増加しました。
枕は安価なものから、高価なものまで様々あり、睡眠に悩む方に色々と試されることが多いグッズの1つです。

市販の枕で満足のいかない睡眠が取れない場合、高価なオーダーメイドの枕を作る人もいます。オーダーメイド枕は中の詰め物の材質から枕の高さまで、微調整を行いながら作られます。

オーダーメイド枕を作っている時には、仰向けで寝て調整するはずですが、仰向けだとしっくりこなかったり、痛みを感じたりして、結局は横向きで寝て使ってしまう場合があります。

これだと、せっかく仰向け用に調整した枕も意味がありません。
仰向けで寝たくても寝れない、その原因は「腰痛」です。

なぜ、腰痛だと仰向けで眠れないのか?

腰痛だと仰向けで眠れない理由、それは腸腰筋が縮んでいるからです。
腸腰筋とは腰痛と最も関係が深い、お腹の奥にあるインナーマッスルです。

腰痛の症状がある方は、ほぼ例外なくこの筋肉が縮み込んでいます。つまり、筋肉にコリがある状態です。

腸腰筋が縮み込むと、体は筋肉の力で自然と前傾姿勢になってしまいます。
横向きで寝ている時は、いわば前傾姿勢に近い状態で腸腰筋の縮み込みに逆らわない寝姿勢といえます。

筋肉の縮み込みに逆らわないので、寝ている時には痛みがないのですが筋肉のコリはより強くなってしまいます。

腰痛がある人が仰向けに寝ようとすると、腸腰筋の縮み込みに反する寝方なので痛みが出ます。

つまり、腸腰筋の縮み込み=腰痛を解消をしないと仰向けで寝ることは出来ないのです。

横向きで寝ると、血流が悪化する

横向きで寝ていると、一時的には楽です。
ただし、その睡眠姿勢では筋肉のコリを緩和する効能が無くなってしまいます。

ふだんから横向きで寝ている方は、なかなか気づけませんが横向きで寝て起きた際には、マットレスにつけていた方の肩が冷えているはずです。

冷えているという事は、血流が悪化していたという事で、肩だけでなく全身の血流悪化にもつながります。

また、横向きでピンとまっすぐに体を伸ばして眠る人はおらず、丸まっているはずです。丸まっているという事は腰痛の原因となる腸腰筋の縮み込みを強くしていることになります。

横向きが正しい寝姿勢だと思ってた患者さんはたくさんいます。その原因の1つが寝具の広告ではないかと思っています。

仰向けだとモデルさんの顔が映りにくいですが、横向き寝であれば顔がばっちり。
顔が映った方が“心地良い睡眠”が広告写真として、表現できるのではないでしょうか。

もう1つが、横向きで寝るのは腰痛がある人でも、楽に感じることが出来るためです。
腰痛があってもなくても、楽に感じることができるので寝具の効能を訴求するには良いのかもしれません。

しかし、それが誤解を与える原因になっていると考えています。

横向き睡眠では得られない、仰向け睡眠の驚くべき効能

睡眠の効果

仰向けで寝ることができると、血流が良くなり体中の筋肉のコリが解消されます。

肩に痛みがあったとしても、腰痛治療を行って仰向けで眠れるようにすると肩の治療は行わなくてもきれいに回復することが多々あります。

特に顕著なのが、首のコリです。

枕はもともと仰向けで眠るためのものです。
正しく仰向けで眠ることができると、首のコリも解消されます。

首のコリや肩コリが自然と治るというのは、不思議な印象をもたれるかもしれませんが人間の体は正常な状態であれば自然治癒力が働いています。

風邪が治るのも、傷口が塞がるのも自然治癒力です。
これと同じで、睡眠時の血流がよければ、筋肉のコリが自然と解消されます。

これが横向き睡眠にはない、仰向け睡眠の効能です。

仰向けに眠るために必要な深層の筋肉を緩める腰痛治療

そんなにいい事ばかりなら、「横向きでなく仰向けで寝たい!」と誰しも思うのですが、仰向けで眠るためには腸腰筋という腰痛と関係がある筋肉を柔らかくする必要があります。

ストレッチポールを試した事はありますか?

ストレッチポールは背中をマッサージするためのグッズだと思っている方も多いのですが、腸腰筋を緩める事がストレッチポールの一番の効能です。

ストレッチポールにしばらくのっていると、腸腰筋を一時的に緩まり、地面に背中がべったりとつくのを感じてもらえるはずです。

つまり、腸腰筋が緩んでいると、寝た時に背中がべったりと地面につくので仰向けで眠ることができるのです。

ストレッチポールは非常におすすめできるグッズですが、仰向けで眠れないぐらいの腰痛をお持ちの方は、ストレッチポールだけでは仰向けで眠れるようになることはありません。そもそも、重度の腰痛だとストレッチポールの上で仰向けになることすらできないのです。

そんな時に必要になるのが、深層の筋肉を緩めることができる施術です。

強い刺激は筋肉を傷つけ、優しい刺激は深層の筋肉を柔らかくする

いわゆる整体・整骨院というと、強い刺激でゴリゴリと押す痛いイメージはありませんか?
適度に強い刺激は「イタ気持ち良い」と感じますが、あれ、実は筋肉が傷つけれらているのです。

適度に強い刺激は施術を受けている時は心地よくもあるのですが、施術後に「もみ返し」や「だるさ」が出るのは、筋肉が傷つけられているからです。傷ついた筋肉は反発してより固くなります。そのため、筋肉を強く刺激する施術では柔軟性は戻りません。

また、腰痛に関係する腸腰筋は奥深いところにある筋肉なので、強い刺激では絶対に届きません。強い刺激で深層の筋肉を緩めようとすると、表面の筋肉を破壊していくことになります。

一方、優しい刺激は筋肉を傷つけず深層の筋肉を柔らかくすることができるのです。

なぜ、優しい刺激が深層に届くのか?

人間の体にはいたる所に色々な現象を引き起こすスイッチがあります。
そのスイッチを利用すると、通常の整体やマッサージでは届かない深層にある筋肉を緩めることができるのです。

これは「反射」といわれているものです。

膝のお皿の下を軽く叩くと勝手に膝が伸びます、これが「反射」です。 お皿の下を叩くのが「スイッチ」、それに対する反応で意思とは関係なく膝が伸びます。
これと同じ原理で、優しい刺激で深層の筋肉を緩めることができるのです。

この治療を継続して行う事により、カチコチだった筋肉をふわふわにすることができます。

小石川整骨院の治療

とは?

睡眠の質改善と腰痛、あまり関係がないようで深い関係があることがお分かりいただけたと思います。

これと同様に、現象と原因が結びつきにくいことが多々あります。

首が痛くても実は腰が根本的な原因であったり、胸に痛みが背中の筋肉と関係している場合、足のくるぶしの痛みがふくらはぎのコリであったり、数え上げるとキリがないほどの例があります。

このような症状の治療をするために必要なことが3つあります。

  1. 根本原因の把握
  2. 深層の筋肉を緩めること
  3. 生活習慣の改善

小石川整骨院での治療では、根本治療はもちろんのこと生活習慣の改善についてもお手伝いしています。

仰向けで眠れず、体の不調にお悩みの場合はぜひ一度ご来院ください。
体の不調を取り除き、ぐっすり眠れるようにするためのお手伝いをいたします。

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睡眠の質をあげるための、正しい寝姿勢のまとめ

  • 横向きの睡眠だと血流が悪化する、正しい睡眠時の姿勢は仰向け
  • 仰向け睡眠は血流が改善し、自然と全身のコリが緩和される
  • 腰痛だと仰向けになった際に腰が浮いて痛みが出る。仰向けで寝るためには腰痛治療が必要
この記事を書いたのは
嶋 秀和

自らの格闘技経験や怪我を通して身体の構造の研究を行いながら、数多くの治療の勉強会に参加。常に新しい可能性を見つけ進化をつづける独自の治療法を実践している。

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