東京都文京区の整体院、接骨院、カイロプラクティック

はじめに

プランク

腰痛をきっかけに身体について調べている患者さんから「腰痛対策に腹圧を高めるのは効果的ですか?」という感じの質問をいただくことがあります。

答えは「はい!ぜひやってください!」です。腹圧を高めると腰痛対策になりますし、姿勢も良くなります。いわゆる体幹トレーニングを行うと腹圧を高める事ができるのですが、腰の固い患者さんにはプランクなどの体幹トレーニングはおすすめしていません。

それは、腰が固い状態でプランクなどをやってしまうと腰痛の悪化につながることもあるからです。腰痛の患者さんに役立つように、このページでは腹圧を高めるメリットや腰が固い方向けのトレーニング方法などをご紹介します。

腹圧とは?

腹圧とは?

お腹の圧力と書いて、腹圧。人間の腹部には内臓を収納している空間があり、これを腹腔(ふくくう)といいます。腹腔の上部を横隔膜が、腹筋下部を骨盤底筋が、腹筋の後ろ側は多裂筋(腹、横から前にかけてが腹横筋という具合に腹腔は筋肉に覆われています。

これらの筋肉を使って腹腔にかかる圧力を高めると、「腹圧が高い」状態が出来上がります。腹圧が高い状態は、いわば体幹部が筋肉でできたコルセットで巻かれているような状態であり、安定が感じられます。

腹圧が高い状態と低い状態の違い

腹圧が高い状態と腹圧が低い状態を簡単に比較すると、「腹圧が高い」とは上半身がお腹に乗って安定している状態であり、「腹圧が低い」とは上半身がお腹に乗らずグラグラとして不安定な状態であるといえます。

腹圧が高い状態とその特徴

腹圧が高い状態

体幹トレーニングなどを行わずに、腹圧をに高める手段がトレーニングベルトや腰痛コルセットの装着です。トレーニングベルトは重たいバーベルを持ち上げたりする際に腹圧を高めて怪我を予防するために、腰痛コルセットは腰が痛くて動けないような状態を助けるために使われており、どちらの場合も腹圧を高めて腰をサポートしています。

トレーニングベルトや腰痛コルセットを巻いていると、「上半身がお腹に乗っている状態」がよくわかります。これがまさしく腹圧が高まっている状態です。この状態は体幹が安定し、姿勢も良くなります。

体幹を鍛えることで筋肉がコルセットの代わりの役割を果たしてくれるようになり、「腹圧が高い」状態を得ることができます。

腹圧が低い状態とその特徴

腹圧が低い状態とは、トレーニングベルトや腰痛コルセットをつける前の状態です。 「お腹の上で上半身がグラグラ」してしまいます。

腹圧が低いと安定感がなくなってしまうので、バランスを取ろうとして無意識のうちに脚を組んだり、片方のお尻にもたれかかったりする、いわゆる「悪い姿勢」をとりがちです。

脚を組む際や座っている時にどちか一方に重心を傾けることはありませんか?

左右どちらかに重心をかける癖がある方は、利き手ならぬ「利き尻」があるといえます。 腰が痛くなる際に、いつも左右どちらか一方から痛くなり始める場合には「利き尻」が影響している可能性が高いです。 無意識のうちに重心を片方にかけ続けることによって、負担がかかり腰痛が発症しやすくなってしまいます。

腹圧を高める3つのメリット

トレーニングベルトやコルセットを使わずに、腹圧が高い状態を作り上げることができると、3つの良いことがあります。

メリット-1.体幹が安定して姿勢が良くなる

体幹が安定することで、全身の血流がよくなり力も伝えやすくなります。また、腹圧が高いと筋肉で出来た天然のコルセットを巻いているような状態になるので、自然と姿勢は良くなります。

メリット-2.ぽっこりお腹が解消できる

ぽっこりお腹の原因は単純に肥満である場合もありますが、痩せているのにお腹がぽっこりと出ているという場合いは、腹圧が原因かもしれません。 腹圧が低いと起こる事の1つに内臓下垂があります。腹圧が低いために本来内臓があるべきところより下に下がってきてしまうのです。 腹圧が高まる事によって、内臓が正しい位置に戻ってぽっこりお腹が解消される事があります。これにより代謝が高まるのでダイエット効果も期待できます。

メリット-3.腰痛を防ぐ事ができる

腹圧が高い状態とは筋肉で出来た天然のコルセットを巻いているような状態です。背骨が安定する事で腰痛を防止できます。 重たい荷物を持ち上げる際に、呼吸をして力を入れます。この動作は無意識に腹圧を高めている動作なのです。腹圧が高い人は平常時もこの状態が維持出来るので、腰痛を防ぐ事が出来ます。

腹圧を高めるトレーニングと注意点

いわゆる体幹トレーニングを行うと腹圧は高まりますが、トレーニングを行う際に注意点が1つだけあります。それは、腰が固い状態と腰が柔らかい状態で行うべきトレーニングが異なるということです。

腰が固いままの状態でプランクなどの体幹トレーニングを行うと逆に腰をいためてしまう可能性があります。そこで、腰が柔らかい患者さんに紹介している体幹トレーニングと腰が固い患者さんに紹介している体幹トレーニングを別々でご紹介します。

腰が柔らかい患者さん向けの体幹トレーニング

ツーポイント・プランク

ツーポイント・プランクです。

対の手と脚で身体を支えることによって体幹を鍛えることができます。このトレーニングをご自身の筋力と相談しながら行ってください。 ツーポイント・プランクを両手両足をつくオーソドックスよりもおすすめする理由は、体幹と背中をバランス良く鍛えることができるからです。

はじめはちょっときついかもしれませんが、ぜひトライしてみてください。

腰が固い患者さんのための体幹トレーニング

腰が固い患者さんが無理をしてプランクをすると、腰を痛めてしまう可能性があります。

このトレーニングは以前に空手で腰を痛めた際に教えてもらったものです。腰に優しいながらも、体幹のトレーニングができるので患者さんに紹介しています。

腰が固い患者さんのための体幹トレーニング
  1. 両膝を立てて仰向けになります
  2. 左手を右太腿の外側を這わせるようにして、上半身を起き上がらせます
  3. 上半身を床に戻し、反対側の運動を行います

トレーニングの後にはしっかりとストレッチを行って筋肉を伸ばしてあげましょう。

重たい物や前屈みになる際の腹圧コントロール

体幹トレーニングで腹圧が高まると、意識せずとも姿勢が改善し腰痛の予防にもなります。しかし、重たい物を抱え上げる時や前屈みになる時、いわゆるギックリ腰を起こしやすいシチュエーションでは腹圧を呼吸でコントロールして高めると腰痛予防により効果的です。

口を狭めて強く息を吐いてみてください。こうすると、お腹がへこんで自然とお腹全体に力が入ります。これが腹圧がぐっと高まった状態です。簡単な呼吸のコントロールで腹圧を一時的に高めることができるので、重たい荷物を持つ際などぜひ取り入れてみてください。

まとめ

  • 腹圧は体幹トレーニングで高めることができる
  • 腹圧が高いと、姿勢が良くなる・ぽっこりお腹の解消・腰痛予防などメリットがある
  • 腰が固い状態でプランクを行うと腰痛を悪化する可能性があるので、腰に優しいトレーニングを
  • 重たいものを持ち上げる時には、呼吸で腹圧コントロールを
この記事を書いたのは
嶋 秀和

自らの格闘技経験や怪我を通して身体の構造の研究を行いながら、数多くの治療の勉強会に参加。常に新しい可能性を見つけ進化をつづける独自の治療法を実践している。